「#忘年会スルー」したくなる5つの理由とそれでも忘年会を続けたいときの心得

忘年会スルー

ツイッターで「#忘年会スルー」というハッシュタグが話題となっています。

このハッシュタグ、「会社の忘年会への参加をスルー(回避)したい」という意味で使っている人が多いみたい。それだけ忘年会への参加をイヤがっている人が多いことを物語ってますね。

でもなぜ最近では多くの人が忘年会への参加をイヤがるようになってしまったのでしょう?

そこで今回は、多くの人が会社の忘年会への参加を嫌がるようになった理由をお送りしていきます。

それとともに、これからも忘年会を継続したいという企業向けの心得などもお送りしていきたいと思います。

忘年会を開催する目的

会社の忘年会が嫌がられる理由。これをお送りする前にまずは忘年会を開催する目的を知っていただきましょう。

1.1年間の労をねぎらうため

年の瀬に開催される忘年会。この年の労をねぎらう。これが忘年会が執り行われる主な目的でしょう。

しかし”忘年”という文字が含まれていることから忘年会には「年忘れ」の意味もあるようです。つまり忘年会にはこの年の苦労を忘れてしまおうという目的もあるんですね。

年忘れや忘年には「今年のことはさっさと忘れて、来年も心機一転がんばろう!」みたいな気持ちの切り替えを促す意味があります。

忘年会を決起集会とみなすこともできますね。

2.従業員同士の親睦を図るため

「忘年」という言葉は2000年近く前に書かれた中国の「荘子」にも出てくるとのこと。これによると忘年は年齢の差を忘れて上下分け隔てなく親しく付き合うという意味があったとか。つまり無礼講ですね。

会社や職場の人たちと、職場では話せないようなプライベートなことも交えてざっくばらんに話をしてお互いを知り合う。つまり親睦を深めようという目的が忘年会にはあるんですね。

これは忘年会のみならず飲み会全般にも当てはまりますね。

3.他社の人との接待のため

取引先の企業の人々と忘年会という名の接待をする。営業マンの場合はこんな忘年会を自ら開催して出席されている方が多いのではないでしょうか。

接待なのでもてなす側がもてなされる側に「今年も1年ありがとうございました。来年もまたよろしくお願します」という意味が込められている忘年会ですね。

4.毎年開催されているから

もともとは労をねぎらうため、または親睦を図るために開催されるようになった忘年会。ところが年数が経つうちに忘年会は本当の目的が忘れ去られ、儀式と化してしまっているのではないでしょうか。

真の目的が忘れられてしまって、ねぎらわれない、親睦を図るどころではなくなってしまったのが忘年会が嫌われる理由かもしれませんね。

忘年会をスルーしたくなる理由

さてここからが本題。会社の忘年会をスルーしたくなる理由です。

1.飲食代が自腹だから

会社経営が絶好調なんて会社は今どのくらいあるのでしょうか。それにもし会社経営が絶好調だとしても将来はどうなるかわかりません。

だから出費を抑えてなるべく内部留保しておきたい。経営陣はこのようにシビアに考えるようになっているのではないでしょうか。

景気の良い時代は忘年会の費用をすべて会社負担としていたかもしれません。しかし昨今の暗い時代背景もあって忘年会の費用を従業員負担とする会社がかなり多くなってきました。

タダ飲みタダ食いなら喜んで忘年会に出席していた人たちも、自腹を切るとなったとたん忘年会の見方を180度変えました。「自腹なら忘年会なんて出たくないよ」と。

経営陣だけではありません。従業員だってシビアなんです。

2.就業時間外に開催されるから

シビアなのは金銭面だけではありません。最近はみんな時間にもシビアです。「時は金なり」です。

最近では会社から少ない時間で多くの成果を出すように求められる従業員。時間にもシビアになるはずです。

時間にシビアになっている人が多いのに…。「就業時間外に会社行事に出席するなんてイヤ」と考える人が増えてくるのも仕方のないことではないでしょうか。

それに1日を仕事だけに費やす時代でもないですしね。仕事以外にも家事をしたり、家族と過ごしたり、勉強や趣味に時間を費やしたいという人が多いんですよ最近では。

だから就業時間外の忘年会なんて御免こうむる人がいるわけです。

そのうえ自腹負担だったら目も当てられません。「なぜお金も時間も負担しなくちゃいけないんだ」と疑問に思うのは当然です。

3.上司の説教や武勇伝を聞きたくないから

百歩譲って忘年会への参加が自腹でも時間外の開催でもよしとしましょう。

だけど上司から説教されたり武勇伝を聞かされたりと、言いたい放題言われて、自分は愛想笑いをするだけ。これが一番イヤって人は多いのではないでしょうか。

上司は社長や役員、先輩などでも構いません。つまり自分より立場が上の人のこと。この人たちの説教や武勇伝を聞くのがイヤなんですよね。

この記事の最初で忘年会を開催するのは労をねぎらうのと親睦を図るという目的があると紹介しました。だけど説教や武勇伝はこのどちらの目的からも逸脱しています。

説教や武勇伝を聞いたって労をねぎらわれるどころか精神的に疲れるだけだし、親睦を図るどころか余計に煙たく思うようになるだけです。

上司と部下の信頼関係が築けているならば説教も有りかもしれません。だけど自分のほうが役職が上だからとか、自分のほうが年上だからという理由で信頼関係を築く努力などせずに偉ぶりたいだけな人はあちこちにいます。

そういう関係だと忘年会は上司たちの権威を誇示する場となり、部下にしてみたらまったく楽しくないものとなります。

前回の記事でお話したように、上司の影響で自分の意見もまともに言えないようなギスギスした職場ならば、飲み会の場だって同じような雰囲気のはず。

職場が静かすぎるのはギスギスだから職場が静かすぎてストレスが溜まるのは、上司や会社のせいでギスギスしているから

そんな嫌な雰囲気の場所に足なんて運びたくないですよね。

4.酒の席が苦手だから

酒の席が苦手という人もいます。

これは3.とも関連していますが、飲酒をすると性格が悪いほうに変わってしまって醜態をさらす人がいるんですよね。酒の席が苦手な人は、こういった醜態をさらす人が苦手なんです。

同僚や後輩が醜態をさらしているならまだしも、上司や社長が醜態をさらしているとなんとも言えない気持ちになります。今まで抱いていた尊敬の念が一晩で吹き飛んでしまいます。

酒の席で醜態をさらすような人が職場でまともってことはあまりないかもしれませんが。

5.他の人との親睦など図る必要はないと思っているから

仕事なんだから人間関係もビジネスライクでいきたいと思っている人はいます。会社の同僚や上司は自分で選べるわけではないので気の合わない人はどうしても出てきてしまう。

「気の合わない人とは我慢してまで合わせる必要はない」「業務以外のところで積極的なコミュニケーションをとる必要はない」と割り切って考えるのも現代人の特徴です。

職場がギスギスしていればこのようなドライな意識でないとやってられない場合もありますね。

「親睦を図るのも仕事のうちではないか?」と思うかもしれませんが、「それならば就業時間内にシラフのときにしましょうよ」と思うのもこういった人たちの特徴です。

忘年会をこれからも続けたいときの心得

嫌われものとなってしまった忘年会。

でも、こうやって忘年会をスルーしたくなる理由を見てみると、忘年会は嫌われるべくして嫌われたように思えます。

なぜなら自腹で、時間外で、しかも上司の説教や武勇伝を聞かされるなんて罰ゲーム以外のナニモノでもないから。

そんな嫌われものとなってしまった忘年会ではあるけれど、それでもこれからも継続したいと思う事業者の方はおいででしょう。

そこでここからは、従業員から嫌われない理想の忘年会を開くための心得をご紹介します。

飲食代はすべて会社負担とする

景気の動向もあって忘年会の費用を会社負担としたくないと思うのは仕方のないことかもしれません。

でもそれならいっそのこと忘年会など開催しないほうがいいのかもしれません。従業員負担にすると、従業員の不満が一気に高まるからです。

「武士は食わねど高楊枝」の気持ちで飲食代は会社負担として従業員の労をねぎらってください。

「武士は食わねど高楊枝。だけど負担はしてね」ではなんとも情けなさすぎます。

業務の一貫とする

仕事の延長みたいな内容の忘年会ならば、忘年会も業務の一貫としたほうがいいかもしれません。

業務の一貫なので残業代を支払うのが理想です。

「忘年会の飲食代も会社負担なら残業代も出せって? バカバカしい」と憤慨するようなら「忘年会などなくてもいいんですよ」というのが忘年会スルーしたい人たちの考えです。

だから残業代を出せないならば忘年会などしないほうがいいのです。

それでも忘年会をどうしても開催したいなら、次のとおり忘年会の目的をしっかりと心得ておくべきでしょう。

労をきちんとねぎらい親睦をきちんと図る

忘年会の真の目的である

  • 労をねぎらう
  • 親睦を図る

を忘れないようにしましょう。

会社の忘年会や飲み会は、上司の承認欲求を満たすところではないし、上司の権威を部下に誇示する場ではありません

(おそらく上司や経営者のこのような潜在的な考えが職場のギスギスを生み出しているのです)

忘年会や飲み会の理想は無礼講です。無礼講とはいえ無礼を働くという意味ではありません。無礼講は身分や地位の上下を抜きにして楽しむ酒宴ですから、上司も部下も相手に敬意をもって節度ある振る舞いをしたいものです。

飲んでも醜態をさらさない

あなたがお酒好きならば「お酒を飲むと羽目を外せるのがいい」と思っているかもしれません。

しかしある程度年齢も上がって、人の上に立つリーダーという身分ならばお酒で羽目を外すようなことはあってはいけません

リーダーたるもの人間性も求められます。お酒を飲んで羽目を外すのを良しとしていいなどと思うのは幼稚な考えです。

尊敬されたければ尊敬に足る振る舞いをしましょう。

まとめ

今回は「#忘年会スルー」したくなる理由と忘年会スルーされないためにはどうすればいいかをお送りしてきました。

会社経営は厳しいからといって社員などの従業員を虐げていい理由にはなりません。

「これがこの会社のやり方だ」「昔からそうしている」「他の会社もそうだから」な思考停止ではこの会社に明るい未来はありません。

封建的で閉鎖的な会社の考えを感じ取っているから従業員たちは「#忘年会スルー」したくなるのです。

よって形式だけの忘年会などやめるか、初心に戻って本来の目的の忘年会を開催しましょう。このことが会社の変革の一助になるし、働いている人たちのためになるはずです。

会社が変革しなければ(多くの場合、変革は起こりません)、あなたの「#忘年会スルー」な気持ちはあなた自身の歩む道を改めるときが来たという合図なのかもしれません。