私は数日前から、家族全員が入浴した後に浴室内に残った水気を切る作業、俗にいう“拭き上げ”をしています。
なぜ拭き上げを始めたかというと、梅雨どきだというのに自宅アパートの外壁の塗装工事が始まり、窓ガラスなどがビニールで養生されて家全体が密閉状態で家の中の湿気がものすごいから。少しでも家の中の湿気を緩和しようと思いついたのが入浴後の拭き上げです。
一人暮らしをはじめたばかりの20年ほど前は入浴後の拭き上げを毎日していたなぁと、拭き上げするようになって思い出しました。
でも拭き上げって面倒ですよね。だから私もいつの頃からか拭き上げなんてまったくしなくなり、風呂掃除は週末だけの仕事になっていました(1週間に1回するならまだいいほうかも)。
浴室拭き上げのメリット
拭き上げとは浴室内についた水分を拭き取る作業です。
水分を拭き取ることで先ほど言ったとおり家の中の湿気を抑えるとともに、水分を残しておくと汚れやカビ繁殖につながってしまうので、これらも抑える効果が拭き上げにはあります。
実際に拭き上げをすると、浴室や洗面所にこもったムッとした湿気が抑えられるのを肌で感じることができます。“モワッと感”が軽減されます(浴室の扉を閉めておけば洗面所の湿気はある程度抑えられますけどね)。
汚れが抑えられるので週末に時間をかけた掃除をしないで済みます。掃除をせずに1週間もすると特に排水口まわりなどはヌメリが出てきますからね。
一回にかける拭き上げの時間は私の場合だと10~15分。昨日実際に時間を測ったら13分でした。拭き上げに1日15分かけるとすると1週間で100分超。週末の普段の風呂掃除にはさすがにこんなに時間はかけないので、トータルの時間で比べると毎日拭き上げをするほうが時間がかかります。
でもでも、毎日拭き上げをすると得られるものがあります。それは満足感!(自己満足と言うべきかもしれませんが…)。
なぜなら毎日拭き上げをするってことは毎日お風呂掃除をするってことですからね、毎日掃除をすれば汚れはそれほどではないので汚物を目にしたり手にしたりする必要はなく不快感が少ないし(髪の毛はどうしても目にしたり手にする必要はありますが…)、水分をすべて拭き取ると“やった感”を得られるんですよね。達成感とも言えますね。
ちょっとした運動にもなります。
浴室拭き上げのデメリット
一方、拭き上げのデメリットはというと、これも先ほど言いましたが時間がかかること。
それと、時間がかかることに不満を覚える前に気にしなければならないのが、「毎日拭き上げをする!」という気持ちに持っていくことと、その気持ちを維持しなければならないことです。
「せっかくお風呂に入ったのにまた身体を動かさなければいけないの!? 夏場なんて汗かくじゃん。拭き上げなんてヤナコッタ」
こう思う人からしたら拭き上げなんて異次元の世界の出来事です。慣れればなんてことはないんですけどね。運動習慣がなかった人がジョギングを始めたら毎日しないと気持ち悪い! 俗に言うランナーズハイな状態になればシメたもの。
でも「夏場なんて汗かくじゃん」という文句のとおり、たしかに夏場は汗をかきます。汗をかいたらシャワーを浴びたくなって、シャワーを浴びればまた浴室が濡れて、浴室が濡れたから拭き上げをして、拭き上げをしたらまた汗をかいて……。無限ループですね…。
夏場だけではなく冬場だってツラいです。せっかく身体を温めたのに、寒い浴室で作業をしなければいけないんですから。
さらにさらに、家族がいる場合は家族の協力が欠かせません。家族の誰かの入浴時間がいつも遅ければ、拭き上げ作業はそれより遅い時間にすることになるので、遅い時間に拭き上げをしたくないのならその家族には早めに入浴してもらう必要があります。
でもその家族がもし思春期の子だったりすると、「拭き上げのために入浴時間を早めるなんてイヤ!」と反発を招きかねません(反発される可能性大)。
そもそも仕事などの理由で帰りが遅くなる人が家族にいたりすると、家族全員が早めに入浴を済ませて拭き上げをするなんてミッションは到底達成不可能になってきます。
こうなってくると拭き上げができるのは、いついかなるときであろうと必ず拭き上げをする! という他人からしてみたら受け入れがたい決意をもった変人くらいかもしれません。
まとめ
拭き上げのメリットとデメリットをまとめておきましょう。
●拭き上げのメリット
・家の中の湿度を軽減できる
・湿度を軽減することによりカビの予防になる
・汚れが蓄積されないので一回の掃除の労力が軽減される
・達成感を得られる
●拭き上げのデメリット
・時間がかかる
・拭き上げをするためのモチベーションを高める必要がある
・拭き上げをしつづけるためのモチベーションを維持する必要がある
・夏は暑くて冬は寒い
・生活スタイルに伴って拭き上げをする時間が深夜になる場合がある
こうやってみると、メリットがあるのは分かったけれど、自分には無理だ~と思ってしまう人がいるのは仕方ありませんね。
拭き上げはオススメではありますが、物理的に可能でかつやる気のある場合だけやってみてください。ハマれば“拭き上げハイ”な状態になれますよ(笑)
