【コンプレッサー方式?デシカント方式?】除湿機は長所と短所を見極めて選びたい

【コンプレッサー方式?デシカント方式?】除湿機は長所と短所を見極めて選びたい

日本は梅雨時期でなくとも湿度が高めな国。日本の平均湿度は60~70%で、梅雨時期には75%を超えるのが一般的です。わが家(軽量鉄骨アパート)の室内の湿度計は梅雨時期に湿度80%を超えています。

日本人には洗濯物を外干しする習慣があります。米国では「洗濯物を外干しするのは貧乏人だけ!」といって洗濯物を外干しする行為を恥と思う人がいるようで乾燥機を使うのがスタンダードらしいですが、それはともかく日本では洗濯物を外干しすることを恥ずかしいことだと思っている人はあまり多くないはず。

しかし近年では日本人の中にもさまざまな理由で洗濯物は室内干ししかしない人が多くなっているようですし、雨天時などは干したくても洗濯物を外干しできません。

わが家でも、

べっちー

自宅のバルコニーの目の前を近所の人がけっこう通行するんだよね…

ということもあって外干しにちょっと抵抗があります。

そうすると結局部屋干しをすることになりますが、湿度が高い日本なので乾燥機でも使わないと洗濯物がなかなか乾きません

そんなときに役立つのが衣類乾燥除湿機というわけです。

2種類+1種類のタイプがある除湿機

わが家でも除湿機を導入したとこちらの記事でご紹介しました。

長梅雨のせいで洗濯物がぜんぜん乾かないので除湿機を買ったら幸せになれた長梅雨のせいで洗濯物がぜんぜん乾かないので除湿機を買ったら幸せになれた

この記事でも少しだけ触れましたが、除湿機には内部構造の異なる、大きく分けて2つの種類が存在します。

この種類の違いを知らないまま除湿機を安易に購入してしまうと、後になって「やっぱり違うほうの種類の除湿機にしておくべきだった!」ということになりかねないのでご注意ください。

除湿機には、

● コンプレッサー方式
● デシカント方式
という2つの種類が存在します。

ただし最近ではコンプレッサー方式とデシカント方式の両方の長所をもつハイブリット方式という種類の除湿機も存在するので、こちらについても本記事の後半で触れておきましょう。

コンプレッサー方式

高温時は高い除湿能力を発揮するが低温時は除湿能力が落ちる

コンプレッサー方式の除湿機の最大の長所は、気温が高い時期に特に高い除湿能力を発揮することです。

コンプレッサー方式の除湿機は、空気を冷却することにより発生する結露を利用して空気中の水分を取り除きます。

これはつまり、冷却できるほど空気が温かくない場合は除湿機の能力を充分に発揮できないということです。

そうするとコンプレッサー方式の除湿機には、低温時は除湿能力が落ちるという短所があるんですね。

その他の長所:消費電力が少ない

詳しくは後述しますがデシカント方式の除湿機はヒーターを用いて空気を温かくするため消費電力が大きいという短所があります。

しかしコンプレッサー方式の除湿機は空気を温かくするわけではないので、デシカント方式の除湿機と比べると消費電力が小さいのが長所のひとつ。

消費電力が小さいのはランニングコスト(電気代)が安くて済むということです。

その他の短所:運転音と振動音が大きく振動する

わが家で買った除湿機はデシカント方式ですが運転をすると小さめなゴーという音がします。除湿機の近くにずっといれば気になるかもしれませんが、隣室にいるとかすれば気になるような音ではありません。

しかしよくいわれるのがコンプレッサー方式の除湿機が音が大きいこと。これがコンプレッサー方式の除湿機の最大の短所です。

運転音もそうですが、コンプッサーを内蔵しているため振動するため振動音も大きいとのことです。

「音が大きすぎるためとてもじゃないけど寝室になど置いておけない」という意見をよく見かけます。

振動もすごいため、中にはゴムバンドかなにかを除湿機本体に巻いたり、防振パットを置いたりして振動を抑える努力をされている方もいるようです。

集合住宅などで2階以上にお住まいの方は階下を気にする必要もありそうですね。

私は音が大きいというこの短所を懸念してコンプッサー方式の除湿機を買うのは断念しました。

その他の短所:重い

それとこれもやはりコンプレッサーを内蔵しているため、コンプレッサー方式の除湿機は重いという短所もあります。

使う場所を替えるため除湿機本体を頻繁に移動させたいような場合は重さはネックでしょう。

よく売れているコンプレッサー方式の除湿機

コンプレッサー方式の除湿機の中から、よく売れている商品を紹介します。

まずはこちら。コロナの衣類乾燥除湿機です。

コロナ 衣類乾燥除湿機 除湿量6.3L(木造7畳・鉄筋14畳まで) コンプレッサー方式 10年交換不要フィルター搭載 ホワイト CD-P63A(W)
コロナ(Corona)

■ 除湿量:5.6L/日
■ 消費電力:175W
■ 本体重量:7.9kg
■ その他の特徴:10年交換不要フィルター搭載

除湿量と消費電力について
本記事ではすべての除湿量および消費電力は50Hzの場合での数値を表示しています。

次はシャープの衣類乾燥除湿機です。

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シャープ(SHARP)
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■ 除湿量:6.3L/日
■ 消費電力:最大約180W
■ 本体重量:9.0kg
■ その他の特徴:プラズマクラスター搭載

デシカント方式

一年を通して高い除湿機能を発揮する

ゼオライトと呼ばれる乾燥剤を使って湿気をフィルターに吸着させることで除湿をするのがデシカント方式の除湿機の特徴です。

コンプレッサー方式の除湿機は空気を冷却させて除湿しますが、デシカント方式の除湿機は空気を冷却させるわけではないので空気が温かくなくてもよく、これはつまり空気が冷たい冬場でも除湿能力を発揮することを意味します。

室温に影響されないデシカント方式の除湿機は一年を通して高い除湿機能を発揮します。

その他の短所:ヒーターのせいで部屋が温まる

フィルターに湿気を吸着させることで除湿するデシカント方式の除湿機は、吸着した湿気をヒーターで一旦温め、内部の熱交換器内で冷やすことにより結露を発生させて、発生した結露を集めた水分をタンクに溜めるという仕組みとなっています。

湿気をヒーターで温める必要があるため、温かい空気は本体の外にも放出されます。これにより室温が高くなってしまうのです。これがデシカント方式の除湿機の短所のひとつです。

寒い冬場ならば部屋が温まるのはありがたいですが、暑い夏場だと逆に迷惑ですよね。

デシカント方式の除湿機は冬場に強く夏場に弱いといわれますが、ヒーターがあるのがその理由です。

その他の短所:ヒーターのせいで消費電力が多くなる

冷やすよりも温めるほうが電力を消費するので、ヒーターを内蔵するデシカント方式の除湿機はコンプレッサー方式の除湿機と比べて消費電力が高くなります。これもデシカント方式の除湿機の短所のひとつ。

消費電力が高ければランニングコスト(電気代)も高くなります。

その他の長所:軽量でコンパクト

コンプレッサーを内蔵するため重くなりがちなコンプレッサー方式の除湿機に対して、デシカント方式にはもちろんコンプレッサーを内蔵しておらず余計なものがないため軽いという長所があります。

コンプレッサーを内蔵しておく場所が必要ないため本体がコンパクトなのも長所のひとつ。

軽くて小さければ室内の移動が容易になります。

わが家にあるデシカント方式の除湿機には片手で持てる持ち手が付いているためより簡単に持って移動ができます。

よく売れているデシカント方式の除湿機

デシカント方式の除湿機の中から、よく売れている商品を紹介します。

まずはこちら。パナソニックの衣類乾燥除湿機です。

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パナソニック(Panasonic)
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■ 除湿量:5.4L/日
■ 消費電力:280W/290W/460W
■ 本体重量:5.9kg
■ その他の特徴:3種類の運転モード搭載

お次はこちら。日立の衣類乾燥除湿機です。

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日立(HITACHI)
¥14,940 (2019/08/18 09:56:52時点 Amazon調べ-詳細)

■ 除湿量:5.6L/日
■ 消費電力:280W/290W/460W
■ 本体重量:5.3kg
■ その他の特徴:4種類の運転モード搭載

最後はわが家で購入したアイリスオーヤマの衣類乾燥除湿機です。

■ 定格除湿能力:2.0L/日
■ 消費電力:約350W
■ 本体重量:約3.9kg
■ その他の特徴:運転音が34dBで静か(柱時計の振り子の音と同等)

ハイブリット方式

コンプレッサー方式とデシカント方式の長所を融合

気温が高い夏場は空気を冷却するコンプレッサー方式で除湿し、気温が低い冬場はゼオライトにて湿気を吸着させるデシカント方式で除湿する。これら2つの方式をあわせ持つのがハイブリット方式の除湿機です。

季節に合わせた方式で除湿ができるのでとても効率的なのがハイブリット方式の最大の長所。

夏場にヒーターにより室温が上がってしまうというデシカント方式の短所を、夏場はコンプレッサー方式に切り替えることで解決しています。

冬場は除湿能力が落ちるコンプレッサー方式の短所を、冬場はデシカント方式に切り替えることで解決しています。

ハイブリット方式のその他の長所

パナソニックによるとハイブリット方式の除湿機のメインターゲットはファミリー層です。

ファミリー層は必然的に洗濯物の量が多くなります。洗濯物の量が多ければこれらをすべて除湿できるハイパワーな除湿機が必要となります。

そのためハイブリット方式の除湿機はファミリー向けのハイパワーな設定がされているため、人数が多いご家庭などにはハイブリット方式が適しています。

ハイブリット方式の短所

コンプレッサー方式とデシカント方式をあわせ持つということは、ハイブリット方式の除湿機もコンプレッサーを内蔵していることになります。

そうすると夏場はやはり運転音と振動音が気になるのがハイブリット方式の短所のひとつです。

しかもハイブリット方式の除湿機は2つの機構を有しているため大型になりやすく、それとやはりコンプレッサーのために重いという短所もあります。

よく売れているハイブリット方式の除湿機

ハイブリット方式の除湿機の中から、よく売れているパナソニックの衣類乾燥除湿機を紹介します。

パナソニック 衣類乾燥除湿機 ナノイーX搭載 ハイブリッド方式 ~25畳 クリスタルシルバー F-YC120HSX-S
パナソニック(Panasonic)

■ 除湿量:11.5L/日
■ 消費電力:225W/最大685W
■ 本体重量:約13.9kg

それぞれの方式の長所と短所のまとめ

コンプレッサー方式、デシカント方式、そしてハイブリット方式の長所と短所(メリットとデメリット)をまとめてみます。

コンプレッサー方式の長所と短所

長所
● 夏場などの気温の高いときに高い除湿能力を発揮する
● 消費電力がデシカント方式と比べて少ない
短所
● 冬場などの気温の低いときは除湿能力が落ちる
● 運転音と振動音が大きく振動する
● 重い

デシカント方式の長所と短所

長所
● 一年を通して高い除湿能力を発揮する
● 軽量でコンパクト
短所
● 部屋が温まるので夏場は不快
● 消費電力がコンプレッサー方式と比べて大きい

ハイブリット方式の長所と短所

長所
● 一年を通して高い除湿能力を発揮する
● ハイパワーなものが多い
短所
● コンプレッサー方式で作動している場合は音が大きく振動する
● 複数の機構を有しているためサイズが大きめで重い

私がアイリスオーヤマのデシカント方式の除湿機を選んだ理由

先日の記事で私はアイリスオーヤマのデシカント方式の除湿機を購入したことをご紹介しましたが、なぜ私がこの除湿機を選んだのかも参考のためにご紹介します。

長梅雨のせいで洗濯物がぜんぜん乾かないので除湿機を買ったら幸せになれた長梅雨のせいで洗濯物がぜんぜん乾かないので除湿機を買ったら幸せになれた

もっとも大きな理由はコンプレッサー方式の除湿機の大きな運転音と振動音を懸念したことです。

わが家では夜に洗濯をして部屋干しするため、除湿機がわが家でもっとも活躍するのは深夜帯になります。そうすると音が大きいのはちょっとなぁ…ということでコンプレッサー方式を断念してデシカント方式を選びました。

デシカント方式のほうが消費電力が大きいので電気代が高くなるのはもちろんイヤですが、深夜にガタンゴトンされるよりはいいかなと。

それともうひとつの理由が予算です。

デシカント方式の除湿機を調べてみると、販売されているのはパナソニック製のものが圧倒的に多いのですが、そこは国内大手一流メーカーのパナソニック。価格もそれなりにします。

アイリスオーヤマは大手メーカーの廉価版のような家電を製造しているメーカーなので、パナソニックの製品と比べると手が届きやすい価格でした。

やっぱり大事ですよね、お値段。

おわりに

今回は衣類乾燥除湿機の3つのタイプ、コンプレッサー方式とデシカント方式、そしてハイブリット方式の特徴やそれぞれの長所と短所についてお送りしてきました。

私はデシカント方式の除湿機を選びましたが、夏場に部屋が温まるのは勘弁、音が大きくても構わない、電気代はなるべく安く、と思われるならばコンプレッサー方式の除湿機のほうがオススメですし、家族の人数が多くてなるべく効率的な除湿がしたいのならばハイブリット式がオススメです。

それぞれの長所と短所を見極めて、ご家庭に合った除湿機を選んでみてくださいね。