【どっちが正しい?】「見づらい」?「見ずらい」?「見辛い」だから正解は「見づらい」

「見づらい」?「見ずらい」?「見辛い」だから正解は「見づらい」

記事タイトルにいきなり正解を書いてしまいました。

「見づらい」「見ずらい」

どっちが正解なの?

と疑問に思う方が多いようです。

このページをなんとなく開いたあなたもきっとそのおひとりでしょう。

「いや、別にそんなこと疑問に思っていない」と思ったかもしれませんが、SNSなどの投稿やブログなどの書き込みを見てみるとどうでしょう。

「見づらい」と「見ずらい」が渾然一体としていませんか?

両方が乱立しているのは、知らずに間違っている人が多い証拠。

記事タイトルに正解を書いてしまいましたが、「見づらい」と「見づらい」のいったい正解はどちらかを今回はご紹介します。

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正解は「見づらい」

記事タイトルにも正解を書いたのでいきなり正解を言いますが、正しくは「見づらい」です。

なぜなら「見づらい」を漢字にすると「見辛い」だから。

「辛い」は「つらい」と読みますね。

「今日ぜんぜん寝てねえんだわ、つらいわ~」

の「つらい」ですね。

「つらい」は「苦痛に感じて耐え難い」思いを表す言葉です。

「見」に「つらい」をくっつけて、さらに「つらい」の「つ」に濁点を付けて「づ」にする。そうすると「見づらい」になります。

「見づらい」は「見えなくて苦痛に感じて耐え難い」ほどの重々しい意味を持っているわけではないでしょうが(中にはそういう人もいるだろうけど)……

「見にくい」や「見えにくい」と同じような意味を表す言葉です。

「見づらい」の使用例

「見づらい」の使用例を挙げてみましょう。

あなたは人が多く集まるイベントか何かに行ったとします。コンサートとか。

あなたがいる場所は段差のない平面な場所。

にもかかわらずそこには人でびっしり埋まっています。

あなたがいるのがステージの真ん前ならいいですが、そうでなければステージを見ようとするも前の人の頭でよく見えません。

そんなときにこう使いましょう。

「ステージが見づらいな~」

と。

例えるまでもありませんでしたね。

「見ずらい」は誤り

「見ずらい」は誤りです。誤記です。

だって「すらい」なんて言葉、あなたは知っていますか?

「すらい」なんて言葉はありません。聞いたこともないですよね。

だから「見ずらい」は誤りです。

間違ってしまうのは、「づ」も「ず」も日本語の発音は同じだからでしょうね。

よくわかっていないと、どっちを使えばいいのかわからなくなってしまいます。

意識が低いと「別にどっちでもいっか」と軽く考えてしまうかもしれません。

でもあなたはこのページをわざわざ見ているくらいだから意識が高い。

だから「見」+「辛(づら)い」だと覚えておけば、もう間違える心配はありませんね。

なぜ「見辛い」と書かれない?

「見づらい」を「見辛い」と書く人が多くなれば「見ずらい」と間違うことはなくなるのではないかなんて私は思います。

「見辛い」と書いた本人が「見づらい」を正しいと認識している認識いないにかかわらず、書かれているのが「見辛い」であれば誰がなんと言おうと“正しい”からです。

でも「見辛い」とわざわざ漢字で書かれている文章ってあまり見かけないと思いませんか?

少なくとも私はあまり目にしたことがありません。

もちろん「見辛い」がゼロというわけではありません。でも「見づらい」か「見ずらい」のどちらかのほうが圧倒的に多い。

「辛い」は「つらい」と読み間違えられる?

でもなぜ「見辛い」と書かれているのをあまり見かけないのでしょうか。

これも私が思うに、「辛い」には「つらい」以外に「からい」という読み方もあるから。

「つらい」と「からい」ってまったく意味の違う言葉ですよね。

「つらい」は先ほども言ったとおり、「苦痛に感じて耐え難い」という意味。

一方の「からい」は激辛料理やしょっぱい(塩辛い)ものを口にしたときに感じる味覚を表す言葉です。

「辛い」には「つらい」と「からい」という2つの読み方があります。だから「辛い」とただ書いただけでは人はそれを見ると「つらい」とも「からい」とも読めてしまうんですよね。

だから私もこの点は意識しているのですが、「つらい」を「からい」と読み間違えられないように「辛い」とは書かずにあえて「つらい」とひらがなで表記されることが多いんです。

「見辛い」を「みからい」または「みがらい」と読み間違える人はほとんどいないでしょう。

でも「からい」と読み間違えられるのを懸念するからひらがな、または「ツライ」などのカタカナで書くのが今では一般的なのですね。

Googleにも罪の一旦がある

それと「見づらい」を「見ずらい」と間違ってしまうのはGoogleにも罪があります。

だってGoogleのIMEで「見辛い」と入力しようとすると、「みずらい」でも「見辛い」に変換できてしまうから。

これでは「見づらい」と「見ずらい」のいったいどちらが正しいのかわからなくなってしまうのもあたりまえです。

ATOKやiPhoneなどで使える他のIMEではどうなんでしょう。やはり「みずらい」で「見辛い」と変換できてしまうのでしょうか。

※Macで「みずらい」と入力しても「見づらい」には変換できませんでした。

ただし、「みずらい」と入力すると「見づらい」に変換できるけど、「みづらい」と入力しても「見ずらい」には変換できません。

だからよく考えるとどちらが正しいかおのずとわかるように一応はできてはいます。

だけどそこまで深く考える人が果たしていったいどれだけいるのかと…。

おわりに

とはいえここまできたらもう間違えることはないですよね。

「見」+「辛(つら)い」です。

だから、

「見辛い」だから
◯ 見づらい
✕ 見ずらい

です。

それではまた。