2018年3月23日、富山県の射水市で、保育園から「1人で帰る」と言って道路を1人で歩いていた5歳の保育園児が、運転免許証を取得したばかりの18歳の女子高生が運転する車にはねられて死亡するというなんとも痛ましい事故が起きました。
私にも幼い娘がいるのでとても他人事とは思えず、この保育園児の親などをはじめ多くの人が悲しい思いをしていると思うと、なんともやりきれない気持ちになります。
そして被害者だけではなく、加害者となってしまった18歳の女子高生やその家族にとってもこれはとても不幸な出来事です。
このように、「車を運転する」という行為は一歩間違うと被害者も加害者も不幸のどん底に陥れることになってしまうのですね。
目次
「無保険」で重大事故を起こすと大変なことになる
私がこの事故のニュースを知ったのは、自動車保険についてのこちらの記事をアップした直後のことでした。

もちろん自動車保険に加入していたからといって、かけがえのない命が戻ってくるわけではありません。
しかしこのような痛ましい事故のニュースに触れると、私だけではなく多くの方が自動車保険の大切さを強く感じるのではないでしょうか。
なぜ自動車保険(ここで言う自動車保険とは「任意」の自動車保険のことです)が大切かというと、任意の自動車保険に加入してい、いわゆる「無保険」の状態でもし死亡事故を起こすと非常に大変なことになるからです。
交通事故により相手を死亡させたまたは後遺症を残してしまうと億単位の賠償金が…
無保険の状態でもし死亡事故を起こすと何がどう大変なのか。
自動車を運転するからには、車検が切れている車でもない限り自賠責保険にかならず加入しています。
(なぜなら自賠責保険に加入しなければ車検に通らないからです)
そのため、自賠責保険に加入していると、もし死亡事故が起きると死亡者1名につき3,000万円が限度額として支払われます。
「3,000万円も支払われるのなら十分じゃないか」と思う方がひょっとしているかもしれませんね。
しかし、近年の判例だと賠償額は、死亡のときが最高で約5億円(平成23年)、後遺症のときが最高で約3億8,000万円(同じ平成23年)となっており、賠償額が億単位になることが珍しくなくなっています。
よって、賠償額が高額になると自賠責保険の保険金だけでは焼け石に水。
もし賠償額が3億円だとすると、無保険だと自賠責保険の3,000万円を差し引いても残りの90%の金額の2億7,000万円というあまりにも高い金額を自己負担で支払わなければなりません。
でもこんな高額なお金、ポンっと支払える人がこの世にいったいどのくらいいるでしょうか。
無保険だと多額の賠償金を払い切れないため家計が破綻する
今回の事故を起こしてしまった18歳の女子高生は任意保険に加入していたのでしょうか。
18歳は未成年だから親などの保護者からの助言等がおそらくあるでしょうから、この女子高生もきっと任意保険に加入していたことでしょう。
そう思いたいです。
もちろん人を殺めてしまった責任は金銭だけで償えるわけではありません。
しかし過ちを償うためには金銭が必要なのです。
もし無保険で相手を死亡させるような重大事故を起こすと、自賠責保険ではまかないきれない賠償金を支払わなければなりません。
賠償金を払い切れないと(ほとんどの人は払い切れないと思いますが)家や土地などを売ったりしてなんとかお金をつくらなければならなくなります。
そうなってしまうと家計が破綻しかねません。たぶん破綻するだろうし、それまで幸せだった人生が遥か彼方に消え去ってしまうでしょう。
10台中1台が無保険
こんなことにならないためにも任意の自動車保険には絶対に加入しておくべきですよね。
もちろん重大事故を起こさないような運転をしなければならないのは前提条件ですが、備えあれば憂いなし・・・なしとまではいかないでしょうが憂いを少なくすることはできるはず。
そう、いざというときのための任意保険なのです。
なお、自動車事故によって相手を死亡させてしまったり傷を負わせてしまった場合に支払われるのが「対人賠償(対人賠償保険・対人賠償共済)」です。
しかしこの対人賠償に加入している人は車を運転している人のうち、自動車保険と自動車共済を合わせて87.8%(2016年時点)しかないというデータがあります。
これはつまり10台のうち約1台が無保険ということ。
車を運転すると周りに自分以外の車がたくさんいますが、そのうちの10台に1台が無保険ということになります。
仮に事故を10回起こすと(起こしたくないですが)、そのうち1回の事故相手が無保険という確率ですからこれはけっこう由々しき事態です。
ただしこれを読んでいる車をお持ちのあなたはきっと10人のうちの9人のほうだと思います。
しかし、まだ免許を取り立てだけどお金がないからといって自動車保険に加入しなかったり、日常的に車を運転しているにもかかわらず更新時期にちょうど家計がピンチだからといって更新しなかったり、更新するのを忘れていたりすると・・・無保険になってしまいます。
そうするとこれまでお話してきたとおり、もし事故を起こしたときに生活が破綻がすることになるかもしれません。
無料の見積もり一括請求サービスを利用しよう
というわけで、車を運転する方は、老いも若きも男も女も、お金がなくても無理してでも、任意の自動車保険にはぜひ加入しておきましょう。
まあ、あなたはそんなこと言われなくても、きっとすでに加入しているでしょうけれど。
しかし先ほどもお話したように、更新をし忘れるという可能性もありますからね、気をつけてくださいね。
そして、更新のときはこれらの自動車保険の無料の見積もり一括請求サービスを利用するのがおすすめです。
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もちろん免許を取得したてで新規で加入するときも同じく見積もり一括請求サービスを利用しましょう。
無料の見積もり一括請求サービスを利用すれば、必要データを一度入力するだけで複数の自動車保険会社から見積もりを、メールやハガキでのダイレクトメールにて受け取ることができます。
見積もりを受け取ったらそれらを比較をして、自分に合った保険会社を選んで任意保険の契約をしましょう。
対人賠償の保険金額は多くの人が「無制限」を選んでいる
なお、無料見積もり一括請求サービスを利用するときは、対人賠償の項目はかならず「無制限」にしておきましょう。
対人賠償は契約している車両で事故を起こして他人を死亡させたり怪我を負わせたときに、相手方への慰謝料や治療費に補償される保険です。
支払われる保険金の額は契約のときに設定した保険金額が上限となります。
これまでお話してきたとおり、事故をもし起こして他人を死傷させると賠償金や治療費が高額となるケースがよくあるんです。
そのため契約のときに設定する保険金額は「無制限」にしておくのがおすすめです。
任意保険に加入している人のほとんどが対人賠償は「無制限」で設定しています。
おわりに
車を運転する人は10人に9人が加入している任意の自動車保険。
もちろん安全運転を心がけることは当たり前ですが、任意保険に加入することもとても大切です。
車を運転するならひきつづき任意保険に加入していきましょうね。
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