私は家事をするときに3つのマイルールを自分に課しています。
3つのマイルール。それは…
● 開けたら「閉める」
● ゴミが出たら「捨てる」
「そんなのあたりまえでしょ?」とベテラン主婦にチクリと言われそうですが、ところがどうして、これがあたりまえにできない人もいるんですよねぇ、残念ながら。誰とは言いませんが…。
というわけで今回は、『仕舞う・閉める・捨てる』ができる人とできない人はどこがどう違うのか? について紹介していこうと思います。
目次
『仕舞う・閉める・捨てる』は片付けの3大要素
『仕舞う・閉める・捨てる』。実はこれら、ひとつのワードに言い表すことができます。何のワードかおわかりでしょうか?
そう、「片付け」です。
世の中には片付け上手な人と片付け下手な人に大別できるようです。
片付け上手な人は『仕舞う・閉める・捨てる』を自然にできて、逆に片付け下手な人がこれらのことを自然にできません。
片付け上手な人と片付け下手な人の違いっていったいどういうところにあるのでしょうか。
そのことを片付けで大切な3つの要素である「仕舞う」「閉める」「捨てる」ごとにここから紹介していきます。
使ったら元の場所に「仕舞う」
使ったら元の場所に仕舞う。
● 包丁や菜箸などの調理器具
● 冷蔵庫などにある食材
● 料理のときに使う調味料
● 今日着る服
● 今日着た服
● 風呂上がりに使うタオル
● スプレー式殺虫剤
この一覧のように、ほとんどのモノには所定の収納場所や置き場があるはずです。
または、上の一覧の「今日着た服」のように使い終わったモノのための置き場があるはずです。今日着た服の場合は洗濯カゴですね。
収納場所や置き場からモノを取り出して使ったら、そのモノをあなただったらどうしていますか?
片付け上手な人と片付け下手な人との差はこのモノの扱いに差が生まれます。
たとえばハサミでチラシのクーポン券を切りたくなったとき。このときは、ハサミを所定の場所から取り出して、ハサミでチラシを切ってクーポン券をゲット。
このとき私たちの頭の中でもっとも重要度が高いのはもちろんクーポン券ですよね。だからクーポン券が思考の大部分を占めます。
片付け下手な人は……
クーポン券が思考の大部分を占めるので、片付け下手な人はクーポン券のことしか眼中になくなります。
クーポン券を買い物のときに使うために財布の中にでも入れておこうと思い、財布が入ったバッグのあるところに行ったりします。そしてクーポン券を財布内に入れて満足。
しかし先ほど使ったハサミのことなどすっかり忘れてそのまんま。いつ誰にもわかりません。本人にも…。
片付け上手な人は……
一方の片付け上手な人はクーポン券のことをいったん思考の脇に置いておいておきます。
そしてまずはたった今使ったばかりのハサミを元の場所に仕舞います(さらにチラシの不要な部分を“捨てる”かもしれません)。
ハサミを仕舞ったあとでクーポン券を財布の中に仕舞いに行きます(ひょっとしたら財布はすでに口を開けて待機させているかもしれません)。
なぜハサミをすぐに仕舞うかというと「使い終わったから」です。もう使う用事はないので元の場所に戻すのが道理だと片付け上手な人は考えます。
それと、ハサミを放っておいて別のことをしたら、ハサミを仕舞うのを忘れるかもしれません。もしハサミを仕舞うのを忘れて、小さな子どもの手の届くところに置いておいたら危ないです。
こういったリスクを回避するためにもさっさとモノを片付けようという考えを片付け上手な人はするのです。
開けたら「閉める」
開けたら閉める。
● ペットボトルのキャップ
● 牛乳パックの注ぎ口
● タンスの引き出し
● 戸棚の戸
● 部屋のドア
閉めるといっても指先を使うことから身体全体を使うことまでさまざまな動作の閉めるが存在しますね。
片付け下手な人は……
開けたことを忘れます。
片付け下手な人であっても、ビンのフタやペットボトルのキャップなど、閉め忘れることによって中身の液体をこぼして自分に被害が及びそうなことに対してはきちんと閉める人が多いです。
さすがに、こぼしてイヤな思いをするのは自分ということを心得ているんですね。
でも、自分に被害が大して及ばないようなことに対する意識は希薄です。
タンスの引き出しが少しくらい開いていても、寒い季節なのに部屋のドアが開いていても、大きな問題があるわけではないのでそのままだったりします。
片付け上手な人は……
目ざとく閉めます。
ビンのフタやペットボトルのキャップはもちろんすぐに閉めます。
タンスの引き出しを中途半端に閉めたとしたら、あとできちんと閉めないといけないのだからと思ってすぐに閉めます(こういう人はそもそも中途半端になど閉めない)。
ドアだって、風を通すために開けておいたほうがいいと判断すれば開けておくし、寒いので閉めたほうがいいと判断すれば閉めます。
目ざといのですね。目に見える風景から何をするべきか、何をしなければいけないのかを瞬時に判断することができます。
片付け上手な人がなぜすぐに閉めるかというと、二度手間を省くためです。開けて使ってすぐに閉めれば後でしなければならないという手間を省けます。
それと、上述したように飲料のようなものをこぼさないようにするためです。開けっ放しだとこぼれるかもしれませんからね。これもすぐ仕舞うのと同じくリスク回避です。
ゴミが出たら「捨てる」
ゴミが出たら捨てる。
● 飲み終わった飲料のペットボトルやビン等の入れ物
● 中身がなくなった捨てるべき容器
片付け下手な人は……
まず床に落ちている埃や髪の毛に気が付きません。
飲み終わったペットボトルをいつまでもそのままにしています。捨てたとしてもキャップとラベルとボトルを分別する必要があるのに分別せずにそのまま捨てたりします。
中身がなくなったにも関わらず容器をそのまま放置します。
ひどい場合は、中身がなくなった捨てるべき容器を元あった場所に戻したりします(“仕舞う”ことができているという意味ではなんぼかマシかもしれませんが、間違ったことをしています)。
片付け上手な人は……
やはり目ざとく捨てます。
すぐに捨てます。
飲み終わったペットボトルや中身がなくなった容器など、対象物が“捨てるべきモノ”になった途端、すぐに捨てます。
ゴミは不要なものです。「不要なものをいつまでも目に見えるところに放置しておく意味がわからない」と片付け上手な人は思います。だからさっさと捨てるのです。
おわりに:片付けの真の目的
今回は、片付けで大切な3つの要素である『仕舞う・閉める・捨てる』を、片付け上手な人と片付け下手な人とで行動がどう異なるかを紹介してきました。
片付け下手でズボラな人から見ると、「片付け上手な人ってきっちりしていてスゴイな。でもそんなに細かいの自分にはムリ」と思うかもしれません。
でも実は、片付け上手な人もズボラなんです。本当はズボラでダラダラしたいんです。
片付いた部屋でさっさとダラダラしたいからそそくさと片付けるんです。
片付け下手の人の目からは、片付け上手な人は片付けるために生活しているように見えるかもしれません。
でもそうではなく、のんびりした時間をたくさん確保したいからさっさと片付けているだけなんです。
だってキレイな部屋でのんびりしたほうが気持ちいいじゃないですか。
え? 気持ちよくない?
おそらく片付け下手な人って、キレイでない部屋でものんびりできるタイプなのかもしれませんね。
でも片付けができないよりはできたほうがいいので、片付け下手な人は参考にしてもらえたら幸いです。