【重箱の隅をつつく映画レビュー】『アンノウン』|リーアム・ニーソンはやっぱりいい

【重箱の隅をつつく映画レビュー】『アンノウン』|リーアム・ニーソンはやっぱりいい

なにかと不運な目に遭う男を演じるのがすこぶる上手な、ていうかそんな役柄ばかりのイメージが私のなかにあるリーアム・ニーソン。

この人が主演の2011年のアメリカ映画『アンノウン』でございます。

Amazonプライムビデオでのあらすじは・・・

『交通事故に遭い、4日間の昏睡から目覚めると・・・妻は自分を「知らない」と言い、見知らぬ男が自分を名乗っていた!』

というサスペンス映画です。

事故に遭ったことによる記憶障害のために自分が誰なのか見失ってしまったのか? それとも自分以外の誰かがウソをついているのか?

私たち観客はここらへんを行ったり来たり、主人公と想いを共有することでハラハラドキドキな展開が繰り広げられていく映画でございました。

異国の地で自動車事故に遭う

舞台はドイツの首都、冬のベルリンです。

リーアム・ニーソン演じる主人公マーティン・ハリスはアメリカ人の博士。ベルリンにて開かれるバイオテクノロジーの学会にて発表をおこなうために妻のリズ(ジャニュアリー・ジョーンズ)とともにドイツを訪れました。

ところが、空港からタクシーで自分たちが宿泊かつ学会の発表がおこなわれるホテルに着いたときにハリスは、大事なパスポートなどを入れたブリーフケースがないことに気づきます。

パスポートを入れたカバンがなければそりゃ焦りますよね。そのためハリスはリズに何も告げずに再びタクシーに乗って、ブリーフケースを探しに空港に引き返すことに。

不運は重なるものです。その途中でタクシーはなんと事故に遭い川へ転落。

ハリスはなんとか一命を取り留めるも、市内の病院で4日間も昏睡状態に陥ってしまったのでした。

妻らから「人違い」と切ないことを言われる

病院のベッドの上で昏睡から目覚めたハリス。

事故直前の記憶が曖昧なものの、病室で何気なく見ていたテレビのニュース番組でバイオテクノロジーの学会が開かれることを知り、「自分も学会で発表するんだった!」ってことを思い出します。

ハリスは医師に無理を行って強引に退院させてもらって、一目散にホテルに向かいます。

ホテルに到着すると学会に出席する関係者などが参加するパーティーがちょうど開かれているところでした。

そこにドレスを着た妻リズの後ろ姿を見つけるハリス。

パーティー会場の入口で係員に呼び止められるも半ば強引に会場入りしてリズに呼びかけるハリス。

ところがリズは「悪いけど人違いだわ」とハリスのことをなぜかまったく知らない様子。

その様子に困惑するハリスの前にある見知らぬひとりの男(エイダン・クイン)が。

なんとその男も自身をマーティン・ハリス博士であることを名乗ったのでした・・・。

リズともうひとりのハリスは自分たちが本当の夫婦であると言いますが、ハリスはそんなこともちろん納得できません。

「ジョークなのか? 冗談なら笑えない」と問い詰めるもリズは取り付く島もなく。

その後パーティー会場から退出させられ、裏でホテルの従業員に必死に事情説明をするハリス。

自分こそが本物のマーティン・ハリスであり、さっきの男は自分の偽物であると。

そんなとき、ハリスの勤め先であるアメリカの大学のウェブサイトにマーティン・ハリス博士の顔写真が掲載されていることを知らされるハリス。

「ほら見ろ、俺の写真が載ってるだろ?」と意気揚々と迫るハリスでしたが画面に映っていた写真の人物は・・・なんと先ほどパーティー会場で出会ったもうひとりのハリスだったのです・・・。

誰にも信じてもらえず主人公が気の毒

状況は最悪です。

この時点で客観的に見ている私ら観客はみんなこう思ったはず。「ハリス(もちろんリーアム・ニーソンのほう)、あんたのほうが分が悪い」と。

なんせ彼はパスポートなどの身分証明書を一切所持していないし、頼みの奥さんも自分が知らない男のことを夫であると言っている。

そしてなによりハリスは自動車事故に遭っていて記憶障害があるようだ・・・。

この時点で私ら観客はハリスに対して疑いの眼差しを向けています。

でもハリスはとても不安そうです。それはそうです、自分の奥さんに自分のことなんか知らないなんて言われたら、男だったら誰でも絶望モノです。

しかしハリスったら意外にも冷静でした。

彼は、事故の影響で自分には記憶障害があるかもしれず、さっきまで必死に訴えていたことは実はみんな誤りかもしれない、だから入院していた病院に戻らないといけない、とホテルの責任者に自分から訴えたからです。

ありがちなパターンだとこういった場面では取り乱して暴力を振るうなどして警察のお世話になり留置所にぶち込まれるのが関の山。

いやあ、この状況で冷静にはなかなかなれません。もしここで留置所にでもぶち込まれでもしたら大変なことになります。

だってここは知り合いが誰もいない遠いドイツ。身元引受人なんていないし、身分証明書はないし、大使館は感謝祭のための休日だしで、留置所から出るための口実がなくってしまいますから。

というわけで病院へ戻ると見せかけて、タクシーに乗り込みホテルを後にするハリス。

ところがすぐにタクシーから下りてホテルにとんぼ返り。

寒空の下からホテルでパーティーを楽しむ妻を眺めるハリスは何を思ったのでしょうか。

自分のことをまったく意に介さないどころかパーティーではもうひとりのハリスと仲良くしている様子を見て哀しみに暮れたことは想像にかたくありません。

自分が自分であると証明するために

その後ダウンタウンに足を運んで安ホテルに泊まろうととするもパスポートがないため断られたり、公衆電話からアメリカにいる仲間のコール博士に電話をかけるも、長距離電話のため途中で切断されたりしてハリスの気の毒ぶりに拍車がかかってきます。

電話の直後に自分のことを見張っているかのような車を目撃するハリス。このときから疑心暗鬼も頭をもたげ始めます。

地下鉄の通路では男に追われているような気がしたり、電車に乗り込むも別の男にじっと見られているような気がするハリス。

しかし、疑心暗鬼にかられても手をこまねいてはいられません。彼は自分が自分であることをなんとかして証明しなければならないのです。

ハリスはまず、ドイツ人のブレスラー教授(セバスチャン・コッホ)と翌日に彼の研究室で面会することを思い出します。

ブレスラー教授とハリスは同じバイオテクノロジー分野の研究者で、今回の学会に出席するのに先立ちアメリカにいたハリスはドイツのブレスラー教授とメールと電話にてプライベートな話題が出るくらいの熱い議論を交わし合っていたのでした。

そのブレスラー教授ならハリスがハリスであることを証明してくれるかもしれない。そんな一縷の望みをかけて彼の職場である大学にハリスは足を向けることにしました。

とそのまえにハリスはもうひとつの手がかり・・・このトラブルのきっかけのひとつとなった交通事故が起きたときに乗っていたタクシーの運転手を見つけに行きます。

その運転手、ジーナ(ダイアン・クルーガー)と接触することに成功したハリスでしたが、彼女はドイツへの不法移民者のため面倒なことに巻き込まれたくはないようです。

協力を拒まれたハリスはジーナを諦め、ブレスラー教授のいる大学へやって来たのでした。

ブレスラー教授の研究室に行ってみると・・・そこにはなんと、前の日に会った “もうひとりの” ハリスがいるではありませんか。

それもそのはず、この日のこの時間に “ハリスはブレスラー教授と面会する約束をしていた” のですから。

だからふたりのハリスが同じ場所でかち合ったというわけですね。

それでもブレスラー教授に自分が本物のハリスであることを力説するハリス。自分とブレスラー教授しか知らないことをこの場で話せばきっと自分が本物のハリスであることを証明できるに違いないと信じて。

ところが! なんともうひとりのハリスも自分とブレスラー教授しか知らないことを話すではありませんか! ブレスラー教授も目を丸くしています。

ガーン。もう何がなんだかわかりません。自分しか知らないことをなんで見ず知らずのこの男が知っているのだ???

ハリスはあまりのショックによりその場で卒倒してしまうのでした。

この映画の方向性を決めるターニングポイント

おかえりハリス。君の居場所はここだ。

と言わんばかりに病院に舞い戻ったハリスがそこにいました。

彼は医師にこう語ります。

「正気を失う気分が分かるか先生。まるで戦争だ。人から聞かされる自分と私が知る自分とのね。勝つのはどっちだ?」と。

私にとってはここがこの映画のターニングポイントでしたね。

ハリスが信じている真実は実はそうではなくて虚構なのかもしれない。私も本当にそう思いましたもの。

でもそうするとこの作品はサスペンス映画ではなく、精神科病棟もしくは心療内科が舞台のヒューマン映画になっちゃう。だからそんなことはないだろうと。

もしくはこの世界は仮想現実で、実は別の世界に本当の世界があるとか? だとするとそれだとSF映画だし、それってまるっきり『マトリックス』だ。笑

そうするとハリス自身も言っていたけど、彼をみんなして盛大なドッキリに仕掛けている? 妻のリズはもちろん、ここにいる医師や看護師も仕掛け人で、あの死の一歩手前にまでいった事故もドッキリの一部だったとか?

以前にもそんな映画がありましたよね。話のオチが盛大なドッキリだったという映画が。(タイトルを言うとまだその映画を観ていない人の楽しみを奪ってしまうのでここには書きません)

でもさすがに二番煎じはしないだろうと。

ところでこの直前に、ハリスによくしてくれる看護師が親切心から「人を捜す仕事」をしているというある男を紹介してくれるのですが、これはちょっと唐突でした。

自分のことを記憶障害で誰が誰だかわからない状態のハリスに対して男を紹介したところで何がどうなるのかよくわかりませんから。

それとも何かな、その人に頼んで「本当の自分」を捜してもらえば? ということだったのかな。

ハリス、殺し屋に狙われ始める

注意
注意:ここからは映画のネタバレを多分に含みます。まだ映画を観ていない方はこの先に進むのをやめるか、注意してお読みください。

次の場面から話が急展開します。

意識を失いながらMRI検査を受けているハリス。目が覚めると目の前にはひとりの医師が。

しかしこの医師の顔には見覚えが・・・。どこで見たんだっけかかな? そうだ! 地下鉄の通路でハリスの後をつけていた(ように思っていた)あの男だ!

やっぱりハリスは陥れられようとしてるんだなと確信する私。

(直前まではこの先どうなるんだと? と楽しんでいましたが、この男の登場によりさまざまな選択肢が消去されてしまったし、なによりちょっとありきたりな展開だったので私はちょっと残念に思いました)

男はハリスを始末しに来たのです。

何の目的でハリスを始末しようとしているのかはまだわからないけれど、とにかく何か裏があるに違いありません。

そしてたまたまこの場に居合わせた看護師・・・そうさっきまでハリスに良くしてくれたあの看護師です・・・がこの男にあっけなく殺されてしまいます。(あとから振り返るとこの看護師を殺す必要性があまりない)

えっ? なんで? ひょっとしてこれはハリスが見ている夢? と一瞬思いましたがどうやらリアルな展開らしい。

殺されそうになったハリスでしたが、間一髪でこの男の魔の手から逃れることができました。

この人の登場はちょっと話が出来すぎている

その後ハリスはどこへ行ったかというと・・・そう、看護師から紹介してもらった「人を捜す仕事」をしている男のところです。

うーん、話がちょっと出来すぎている。とはいえこの時点ですべての選択肢を失っているハリスの行くところといったらここしかありません。

男の名はユルゲン(ブルーノ・ガンツ)。けっこうなおじいちゃんです。

看護師はこの男と友人だったらしいけどいったいどういう繋がりがあったのでしょうか? でもそこらへんのことをは気にしちゃいけません。

しかもこのユルゲン、旧東ドイツの元秘密警察でした。

やっぱり話が出来すぎている。

しかもユルゲンたら、誰にも信じてもらえなかったハリスの話を簡単に信じるし。元秘密警察だから常人とは違う感覚を持っているんでしょうねきっと。

というわけでこのユルゲンが真実を突き止めるための協力をしてくれることになりました。

とりあえずユルゲンからの最初の指示は、ジーナから話を聞くことだと。ジーナはそう、あのタクシー運転手の彼女です。

(ここで再びジーナと会わせようとする理由も強引なような)

そしてジーナのもとを再度訪れるハリス。

やっぱりジーナには協力を拒まれそうになるけれど、ハリスの思い出の品である腕時計を「売れば5000ユーロにはなる」という一言とともにもらって、ジーナはようやく協力する気になってくれました。

そしてジーナが貧乏暮らししているアパートに泊まらせてもらうことになたハリス。宿無しですからねハリスは。

ところがそこへ病院で看護師を殺し、ハリスを殺そうとしたあの男がやってきました。もうひとりの殺し屋とともに。

今度は失敗しないぜ三度目の正直だ、とでも言わんばかりの男。

ところがどっこい、ハリスとジーナのコンビプレイにより返り討ちに遭います(→死亡)。

(殺し屋なのに何やってるんだろ? 下手か?)

もうひとりの殺し屋からは逃れたかと思ったのもつかの間、今度はカーチェイスが始まります。

逃げるハリスとジーナ。追う殺し屋。ベルリンの街中を疾走する2台の車。

(殺し屋がやることにしては目立ちすぎですね。翌日にはこんな騒ぎ、なかったかのようになっているのも不自然)

それとハリスのドライビングテクニックが尋常がありませんね。あんた博士だろうと。趣味が休日にサーキットで走るとかですか?

(このあと、ハリスが運転が上手な理由が判明するんですけどね)

結局、カーチェイスからもハリスとジーナは逃れることができたのでした。

妻との接触を試みるも・・・

次の日ハリスは、ひとりで写真展を鑑賞しに出かけた妻のリズと接触を試みることに。

ドイツでの自分たち夫婦のスケジュールが、事故で記憶障害になったとはいえ、ばっちり頭に残っていたハリス。だからこそリズと接触することができたというわけです。

ひとりきりのところを接触すれば、リズだって本当のことを話してくれるかもしれませんからね。

ところが写真展の会場には昨夜自分たちを追っかけてきた殺し屋がいることに気づくハリス。

(面が割れてない奴を使えよってね。でもたぶん人手が不足していたんでしょう。殺し屋家業も楽じゃないんですきっと)

リズにはふたりきりで接触できたものの、彼女はハリスに「殺されるわ」と警告を発してきました。

そして、空港に置き忘れたブリーフケースを捜してとも。

リズはハリスとキスをして「愛してるわ」と一言残してその場を去っていくのでした。

パスポートを奪還して自分が自分であることが証明される

失くしたブリーフケースを捜しにジーナとふたりで空港に行くハリス。

ブリーフケースは遺失物として空港に保管されており、カバンの暗証番号を覚えていたため、ハリスはそれを取り戻すことができました。

(ハリスはスケジュールや電話番号や暗証番号などをよ~く覚えているのです。記憶力が良いんですね。でもここらへんも真相の布石です)

ブリーフケースのなかには “自分の” 顔写真が貼られたパスポートが入っていました。

これにより自分が本当にマーティン・ハリスであることが分かり安堵の表情を浮かべるハリス。

ジーナにはお礼をしてその場で別れますが、彼の背後から近づくひとりの男の姿が。

この男はハリスが電話で助けを求めた友人のコール博士(フランク・ランジェラ)でした。ハリスの電話での話しぶりに危険を察知して、わざわざアメリカから遠路はるばるドイツまで助けに来てくれたのでした。

驚愕の真実が明かされる

しかしなんとコール博士はハリスを消そうとしていた殺し屋のリーダーだったのです。

コール博士と一緒にいたハリスは、執拗にハリスのことを追いかけてきた殺し屋の男によりスタンガンで一瞬にして無抵抗な状態にされ、車にて連れ去られようとしてしまいます。

ところがこの一部始終を先ほどはハリスと別れたばかりのジーナが目撃していました。

ジーナは近くにあったタクシーを拝借して、ハリスを連れ去った車を追いかけます。(まるで『あぶない刑事』で他人のバイクを拝借するタカのよう)

人けのないとある立体駐車場に連れてこられたハリスはコール博士から事の真相を聞かされます。

その真相とは・・・

「マーティン・ハリスなどという男はこの世には存在しない。世界的な食糧危機を防ぐためのバイオテクノロジー事業に出資する、ある国の王子が今回の学会に出席するが、既得権益を守りたい連中の依頼によってこの王子を殺害する。お前はその暗殺チームの一員なのだ」

という驚愕の内容でした。

えーーー! と素直に驚く私。(この手の映画で簡単にだまされるのです私)

ハリスは自動車事故のショックで自分が暗殺チームの一員であることだけを忘れ、カモフラージュしていたリズとの夫婦関係やアメリカの大学の博士であることのほうを真実だと思い込んでいたのです。(やれやれ都合のいい記憶障害だ)

ということは、リズも、もうひとりのハリスも、地下鉄で自分のあとを追いかけてきた男も、カーチェイスを繰り広げた男も、そしていま目の前にいるコール(博士はウソ)ももともとは暗殺チームの仲間なわけです。

しかし記憶を失って用無しとされたハリスをこの場で殺害しようとするコール。

そんなところへジーナが運転するタクシーが脱兎のごとくやってきて、殺し屋の男を轢き殺し、コールは乗っていた車ごと立体駐車場から突き落としてやっつけてしまったのでした。

(実はこの映画でいちばん活躍したのはハリスじゃなくてジーナだったりする。なぜならジーナはぜんぶで3人の殺し屋を返り討ちに遭わせているから)

そしてエンディングへ

ここからは物語が終息に向かいます。

自分が殺し屋の一員ということを知ってしまったハリス。

ところが何がどうなったのかわかりませんが、ハリスにはどうやら善の心が芽生えたようで、ハリスは王子暗殺計画を阻止することしたようです。

いや、善の心が芽生えたというより、コールから事の真相を聞かされてそれを理解はしたものの、事故を起こす前の自分には戻っていなかったというほうが正しいでしょうか。

(でもホテルに爆弾を仕掛けたのは自分だということを思い出した。やはり都合が良い記憶障害だ)

ここからは語ることもあまりないので物語の結末には触れないでおきましょう。

本作は『エスター』と同じ監督の作品

この映画の監督はジャウム・コレット=セラ。

この監督の作品は私はほかには『エスター』(2009年)を以前観たことがありました。

『エスター』も最後に驚愕の事実が判明する映画だったので、そういった点で本作と『エスター』は似ているかも。

でもショッキングさと恐怖度でいったら『エスター』のほうがずっと上ですね。

それでも本作も見応えがありましたよ。

ハリスをひきそうになったのは殺し屋の車

ところで、昏睡から目覚めたハリスがホテルに行って一騒動を巻き起こしたときに、「自分のほうがおかしいのかも」と見せかけて病院へ戻るためにタクシーに乗り込むも、すぐにそのタクシーから下りた直後に・・・ハリスが車にひかれそうになる場面がありました。

ハリスをひきそうになった車・・・黒のRV車ですが、よく見ると物語の中盤ではハリスとジーナが乗ったタクシーとカーチェイスを繰り広げたのと同じ車でした(ナンバーが同じ)。

さらにひかれそうになったあとにコール博士(実は殺し屋のリーダー)に電話をかけたときにハリスが見かけたのもこれと同じ車。

この車は殺し屋のものだったのですが、ハリスはこの時点ですでに殺し屋にマークされていたんですね。

殺し屋連中(実はハリスの仲間)は、仲間のはずのハリスの言動がおかしいので、当初はハリスの様子を伺うだけにしていたのでしょう。まさか記憶障害があるなんてわかりませんものね。

この映画のツッコミどころ

これまでもボソボソとツッコミを入れていましたが、ネタバレと絡む箇所をこちらで突っ込んでいきましょう。笑

殺し屋のくせにおっちょこちょい

ハリスは用意周到な暗殺チームの一員のくせに、空港に降り立ってからタクシーに乗り込むときに、パスポートなどを入れたブリーフケースをタクシー乗り場に置き忘れてしまうのはマヌケでしたね。

この時点ではまだ事故によって記憶障害になる前なのでハリスはまだ100%殺し屋だったはず。それにもかかわらずなのでおっちょこちょい過ぎやしませんか?笑

そしてハリスはホテルに到着してからブリーフケースがないことに気づくのですが、それを探すためにリズに何も伝えずにひとりで勝手にタクシーに乗り込んじゃうのもおかしい。

よほど焦ったんでしょうね。用意周到な暗殺チームの一員なのに、自分をコントロールする能力が低すぎると思います。

(実はホテルの防犯カメラにハリスが映ってはいけない理由があったので、その都合によりハリスはリズに近づけないのでした)

ユルゲンが噛ませ犬すぎる

途中から出てくる旧東ドイツの元秘密警察だったユルゲン。

ここでは彼が最後どうなったのかは書きませんでしたが、出てきたと思ったらすぐ消えたのでユルゲンはこの映画に必要だったのかよくわかりません。

一応元秘密警察のネットワークを駆使してハリスのために尽力してはくれたけれど、どうせならもうちょっと彼の活躍を見てみたかったですね。

都合によりカットされてしまったのでしょうか。

おわりに

私お得意の重箱の隅をつつくところが多分に出てしまいましたが、それでも映画は全般的におもしろかったです。

この映画の点数
★★★★☆

ちょっと強引すぎる演出もありましたが、主演のリーアム・ニーソンが主人公らしくどっしりと構える貫禄によって、腑に落ちないところも目をつぶっても大丈夫な作品となっております。笑

それではまた☆

1 COMMENT

小原恒一

全くくだらないアクション・サスペンス映画

暗殺者が、殺人というミッション遂行のために架空の植物学者になりすましていた・・・。
が、交通事故の衝撃により、暗殺者自身の記憶が喪失し、代わりに、架空の植物学者を演じるために暗記していた「仮想の記憶」が何故か暗殺者の頭脳を全面支配する。
で、暗殺者は「仮想の記憶」がリアルだと思い込むという「荒唐無稽ストーリー」なのだ。

おまけに、交通事故の衝撃により、暗殺者の「人格」も仮想植物学者の「人格」へとチェンジする。
だから、暗殺者としての記憶がよみがえった後も、逆に暗殺を阻止する側に回るという展開に・・・。

暗殺者という悪玉の人間性が、あくまで「架空」でしかない植物学者(善玉)の「仮想人格」へ変容してしまう、実に「ハチャメチャ・無理筋なストーリー」なのだ。

この映画はSF映画なのか?

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