『ウォーキング・デッド』シーズン8の内容にがっかりしたので、本シーズンの第7話をもってもう本作を観るのやめることにした私。
(でも確認したら第7話のレビュー記事をまだアップしていないことに気づきました。おかしいな・・・)
そのことをつづったのがこちらの記事です。

でもこの記事のアクセス数が思いのほか多かった(といっても雀の涙程度の差しかなかったけど。笑)のにはちょっと驚きました。
ひょっとすると猛烈にドラマを貶したのが良かったのだろうか・・・。
そういうことならと、私はあとちょっとだけ、(たぶんシーズン8で終了するだろうと予想していることもあって)ウォーキング・デッドを “バカドラマ” と思って違う目的で第8話以降をを観続けようと決意したのであります。
これからもよろしくお願いします。笑
さて今回はシーズン8の前半戦ファイナルの第8話の感想をグダグダとつづっていきたいと思います。
ちなみに、このレビューにはネタバレが多大に書かれているので、まだ観ていない方は読まないほうがよろしいかと思います。
目次
救世主が聖域から脱出したのはダリルのせいではなかった
さて第8話ですが、あらすじどおりニーガンをボスとする「救世主」の連中が、アジトの「聖域」を取り囲んでいたウォーカー(ゾンビ)の大群のなかを脱出してしまいました。
せっかく兵糧攻めがうまくいっていたのに、すっかり様変わりした「聖域」の様子を見て絶句するリック。
こんなことになったのは私ははじめ、第7話でダリルらが事態を打開するためにトラックを「聖域」に突っ込ませたことが原因だと思っていました。
でもあとで、これは「救世主」の仲間となったユージーンによるウォーカー誘導作戦により、ウォーカーの目を別のものに引きつけたからだとわかります。
ウォーカーを引きつけているスキをついて「救世主」たちは脱出したんですね。
前回はダリルのお粗末な行動がこのような結果を招いたのだろうと予測していたので、彼をバカ野郎よばわりしちゃったけど、ダリルのせいではなくてよかったです。ごめんよダリル。(とはいえダリルの行動が軽率なのは変わりないけれど)
リックの前に突然あらわれるキャロル
それにしても、今回も都合の良い展開がちらほらと見受けられます。
「聖域」の前でたたずんでいたリックが「救世主」の “居残り組” からの銃撃を受けますが、ここに颯爽と車に乗ってあらわれたのが「王国」にいるはずのキャロルとジェリー。
彼女らの登場によりリックはこの場を脱することができたけど、ここにキャロルとジェリーがやってきた理由はなに? ちょっと腑に落ちませんでした。
存在意義が相変わらずわからない清掃人
それからリックの説得に応じたジェイディスら「清掃人」ですが、「救世主」からの銃撃を受けた途端、リックの元を離れてどこかへ行ってしまいました。
ホントに「清掃人」たちはいったいなんのためにいるんでしょ? 存在意義がここに至ってもまだはっきりしません。
今になってオーシャンサイドに協力を求めに行くアーロンとイーニッド
アーロンとイーニッドのふたりがヒルトップから車に乗って出かけます。
目的は「オーシャンサイド」の人々に協力を取り付けにいくため。
でも私のなかにまた疑問が生まれます。「なぜ今なんだ」と。
この時点では「救世主」に対して優勢に展開していることをアーロンもイーニッドも認識していたはず。
なのに「オーシャンサイド」にこの時点で協力を求めに行く理由はいったい何なんでしょ?
それに「オーシャンサイド」には、(なかば強引に)ライフルなどの武器を提供してもらうかわりに、人的協力は求めないという約束だったはず。
それを覆してまで、いかもアーロンとイーニッドの思いつきだけで協力を求めに行っても何がどうなるというわけではないような気がするんですが。
しかもこの第8話でイーニッドが「オーシャンサイド」の人を攻撃しちゃうし(あの人死んじゃったのかな?)。これで余計に協力なんてしてくれなくなりそう。
まぁここらへんの展開は、どうせ物語の終盤で「オーシャンサイド」の人々も登場させるための布石なんでしょうが、行動に視聴者が納得できる理由がないのでモヤモヤします。
「オーシャンサイド」の人々を今さら登場させたところでドラマが面白くなりそうな要素が見当たらないしね。
監視くらい置いておけ
さて、ユージーンのおかげで「聖域」を脱出したニーガンら「救世主」の面々は3つのチームに分かれて攻勢に出ることにしたようです。
ニーガンらは「アレクサンドリア」へ。サイモンらは「ヒルトップ」へ。ギャビンらは「王国」へ。
この攻勢によりリックの仲間や味方たちはことごとく窮地に陥ってしまいます。
ここでひとつ “たら・れば” を言わせてもらいます。
「聖域」から「救世主」の連中が大挙繰り出して行く瞬間がどこかに必ずあったはずなんですが、リックの味方は誰もそれを見ていなかったということになるんですよね。
つまり「聖域」の様子を監視している人員が誰もいなかったと。
監視をしている人がいれば今回の事態は未然に防げたかもしれないのに、これがいないからリックたちはあっという間に形勢が逆転されてしまいました。
なにやってんだか。
水を得た魚のようなニーガン
「アレクサンドリア」に仲間とともにやってきたニーガンですが、拡声器を使って脅しをかけてきます。
「それぞれの家の前に並び謝ってもらう。一番下手な謝罪をした者を殺す。そして全員の前でリックを殺す。3分待ってやる。門を開けなければ爆弾の雨を降らせる。(口笛)」
「あと2分だ。よく考えて印象的な謝罪にしろよ。独創性にはボーナスだ。詩でも歌でも大歓迎だぞ。(口笛)」
まるで水を得た魚のようなニーガンです。やっぱりニーガンはこうでなくっちゃ。
最近のニーガンは別人のようにおとなしかったですからね。ボスだけど現場に出てこそ真の実力が発揮されるのでしょうか。
ニーガンの小気味よい脅し文句は私ら視聴者をこれでもかとイラつかせます。
しかし、「アレクサンドリア」にニーガンたちがいることを知らずにまんまとやってきたリックと格闘戦を展開するニーガンですが、その結果リックにまんまと逃げられちゃうニーガンてマヌケですね。
悔しがってないで追いかけるか仲間を呼ぶかすればいいのに。
ニールって誰?
一方、サイモンと対峙するマギーとジーザスら。
彼らの目の前には捕らえられたジェリーが「救世主」のひとりから銃口を向けられています。
サイモンの長口上のあと、マギーがサイモンにこう言うシーンがあります。
「1つだけお願い。(中略)ニールを埋葬する」
私は思いました。「ニールって誰やねん」と。
調べてみてようやくわかったんですが、マギーが乗っている車にはマギーとジーザスを含めて全部で4人が乗っていました。
マギーがサイモンにお願いする直前にサイモンが発砲するんですが、そのときに後部座席にいた男性がこれにより死亡、この男性の名前がニールだったみたい。
だからマギーはサイモンに殺されたニールを埋葬したいとお願いしたわけです。
夜のシーンだから画面が暗すぎて誰が誰だか、何が起こっているのかとてもわかりにくいです。
サイモンが発砲したのはさすがに見てればわかりますが、当初はこれを威嚇射撃だと思っていました。でもあとで見返してみると後部座席の窓に血液が飛び散っているのがわかります。
最初に見たときは人がひとり死んでたのにも気付かなかったし、それと、殺された男性の名前がニールだなんて私たちは知らないので、「ニールって誰? 以前に出てきたっけ?」と思ってしまったんですよね。
Google検索で「ウォーキング・デッド ニール」と入力すると「ウォーキング・デッド ニールって誰」という検索候補が出てくるので、私と同じような疑問を抱いた人が多いのだと思います。それくらいわかりにくかった。
とりあえずモヤモヤが晴れて良かったけど次に別のモヤモヤが。
このあとサイモンがみすみすマギーらをヒルトップに返してしまうのはよくわかりません。だって反抗の時間を与えてしまうことになりますからね。
男らしさを発揮するカール。しかしカールは・・・
一方カール。第8話は冒頭からカールの男らしさが垣間見えました。
父であるリックに対してごもっともな意見を言ってみたり(ただしニーガンと仲良くやっていくのもひとつの選択肢だと訴えますが、ニーガンに仲間を殺されていること、つまり恨みがあることをカールには認識しておいて欲しかったけれど)、「アレクサンドリア」にニーガンらが急襲してきたときに仲間を脱出させるために勇敢にもたった一人で時間稼ぎをしたりと、カールはまるで主人公? と思うような振る舞いをしていました。
しかしこれってカールは・・・だったからなんですけどね。
まさかカールがこんなことに遭っているとは・・・。
ジュディス登場
リックの娘でカールの妹のジュディスが出てこないじゃないか(「清掃人」のリーダー・ジェイディスじゃありません。ジュディスです。紛らわしいったらありゃしない)、いくらまだ幼いからってちっとも顔を出さないのはどういうこと? とこちらの記事でクレームを書いたんですけど、第8話でジュディスが登場しました。



私の想いが通じたのかな?
私がやたらジュディスにこだわるのはなぜかというと、私にもジュディスと同じくらいの歳の娘がいるからなんですよね。だからジュディスのことが気になるんです。それだけ。
ジュディスの出演シーンはほんのちょっとだけでしたがおもちゃで遊んでましたね。「アレクサンドリア」できちんと守られていたようで安心しました。
それにしてもリックやカールからの放っておかれっぷりが可哀想です。
放置は教育上良くないと言いたいところですが、こんな世界では無理もないのかも。ニーガンという目の上のたんこぶもいることだし。
これは妄想ですがもしかするとウォーキング・デッドはシーズン8が終わってもシーズン9があるかも。
15年後、16歳になったジュディスが主人公として活躍する新たなウォーキング・デッド。
でもこれじゃまるで『20世紀少年』のカンナだ。笑
それにやっぱりもうウォーキング・デッドはお腹いっぱい。(でもドラマ内のゾンビどもは常に腹を空かせている)
新たな物語をはじめても『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』の二の舞になりそうだし。
おわりに
第8話は前半戦のフィナーレだけあって放送時間が長かった(1時間3分)ですね。
そのぶんカールのスローモーションシーンが無駄に長かったり、フィナーレだからか最後のほうにはメインキャラの一人ひとりの顔を描写する無駄なシーンがあったりして間延びしているように感じました。
地下に潜ったリックたち「アレクサンドリア」の面々。囚われの身となったエゼキエル。途中でチラッとだけ出てきたモーガン。「ヒルトップ」のリーダーとして苦悩するマギー。
このあと彼らはいったいどうなるのでしょう。
それでは第9話のツッコミレビューをお楽しみに☆
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